鋼の錬金術師56話
この物語には、いわゆるボスキャラ的な存在として、『お父様』と呼ばれるホムンクルスの親玉がいるわけですが、実質的なボス的存在は大総統のキング・ブラットレーでしょう。
今回は、列車事故で一度は死んだと思われていたその大総統が戻ってきて形勢をいっきに逆転しようかという状況になる所を描いています。
ホムンクルスでありながら人間として生きていたブラッドレーに対するのは、リンの身体を借りたホムンクルスのグリード。
この二人の壮絶な戦いがこの回のメインです。しかし、圧倒的な強さに再生能力の高いホムンクルスでは、同じホムンクルスでもなかなか倒すことが出来ないでいるところに助っ人が現ます。
この作品には、いろいろなタイプの違う人物がいます。
ただの人間、錬金術師、キメラ、ホムンクルス・・・ただの人間の中にも一般市民から軍人や異国の民と、言ってみれば、何処の世界にもあるような状態といえるでしょう。
もちろん現実社会では、錬金術師はもちろんキメラやホムンクルスなんていませんが、人とは違うと思われているような人たちは、それが肯定的であり否定的であったとしても、差別化を図っているのではないかと思えます。特に日本人の国民性にはそんなところがあるでしょう。
さて、本作品ではホムンクルスやキメラのような人ならざるものの方が、人間的であるところを描いている部分が多いのですか、この回もグリードの行動は最も人間らしい行動ではないかと思えてきます。
リンの影響もあるもののそんな雰囲気が戦う姿からも感じられるものでもあります。
それはすなわち、ただの人間が人間らしいかどうかなんてことも考えさせられますね。